2013年10月

浮惑なカモメ 第三話

第一章(3) ぼくの片腕を架けて、ナントカ豆のツルが虚空の彼方まで伸びていく。日本列島も地球も、どんどん小さく more


浮惑なカモメ 第二話

第一章 (2) 妻とこんなやり取りをしてから、ちょうどひと月がたつ。玲子が先に荷物をまとめて出て、ぼくは独りき more


浮惑なカモメ 第一話

第一章 (1) 「怖いよ。あゆむがいない日はなかったんだよ」嗚咽して震える玲子を前にして、ぼくはじっと俯くしか more


秘恋物語 (後篇)

「彼」が結婚すると聞いたのは、暮れに盛岡に帰った時だった。駅まで迎えに来てくれた「彼」の車に、似合わない柄モノ more



自分のために~誰かのために、言葉とセンテンスの職人でありたいと 日々精進しているところです。

言葉から命を吹き込まれた語り人たる登場人物たちが、いつのまにかぼくから離れて個を象るとき、読者の皆様の傍にそっと寄り添わせてやってくださいませ。

あなたが死にたいくらいの時、彼らが少しの役にでもなるなら…

ぼくの幸せです。