2013年12月

浮惑なカモメ 第十一話

第五章(1)    何日かしてカルナバルのカウンターでサミーと再会した。 ぼくに責める気持ちは毛頭な more


浮惑なカモメ 第十話

第四章(2) 四時までまだ十数分はあったけど、『バスコダガマ』のウィンドウに汗ばむ自分の姿を映す。いつもよりも more


浮惑なカモメ 第九話

第四章(1) 八月の初めには、僅かな食い扶持だった馴染み客も縁が絶えていた。元締めだった鉄ママとはあの日から連 more


浮惑なカモメ 第八話

第三章(2)   タクシーを丘の上で降りて寝城までキラの手を引いて来ると、戸の前でキラはその手を解い more



自分のために~誰かのために、言葉とセンテンスの職人でありたいと 日々精進しているところです。

言葉から命を吹き込まれた語り人たる登場人物たちが、いつのまにかぼくから離れて個を象るとき、読者の皆様の傍にそっと寄り添わせてやってくださいませ。

あなたが死にたいくらいの時、彼らが少しの役にでもなるなら…

ぼくの幸せです。