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天使と悪魔 (前篇)

あれから ヒロシは ほとんど口を利かなくなった。 娘ができてからますます張り切っていた引っ越し屋の仕事もやめた more


話聴き屋 第三話(最終話)

アーケードの店々がシャッターを下ろす深夜。 とある小さな時計屋の店先。 屋外スケッチ用の小さなチェアにちょこん more


話聴き屋 第二話

  「まるで道化師だ。」森島は淋しそうに呟いた。仕方がないのよ。そうやって生きのびるしかなかったんだ more


話聴き屋 第一話

「芳子は優しい子なんだけど、顔があれだからな。」 去年やっと死んでくれた忠おじちゃんが、酔っ払ってくだを巻いた more


豆腐の味 第三話(最終話)

  駅から十分ほどの丸いポストのある街角に、三代続けてきた豆腐屋があります。 伸介君が守る“金森豆腐 more


豆腐の味 第二話

伸介君の手紙にはこうありました。 「あなたが東京に越して暫くして・・・」 それは高校三年の夏のことです。 「由 more


豆腐の味 第一話

「智恵子さん、二七年前を覚えていますか。金森伸介です。」 実家に届いたこの手紙の封を開けた刹那、 錆びついた歯 more



自分のために~誰かのために、言葉とセンテンスの職人でありたいと 日々精進しているところです。

言葉から命を吹き込まれた語り人たる登場人物たちが、いつのまにかぼくから離れて個を象るとき、読者の皆様の傍にそっと寄り添わせてやってくださいませ。

あなたが死にたいくらいの時、彼らが少しの役にでもなるなら…

ぼくの幸せです。